意外と知らない止血剤の仕組み

トリミング関連

止血剤のしくみについて学ぼう

トリマー歴10年以上のHug店長です(*^-^*)

今日は止血剤の仕組みについての解説です!

 

いきなり止血剤と聞いて、「トリミングと何の関係があるの?」と疑問に思った方もいると思いますが、トリミングをやる上で止血剤は必須アイテムだったりします。

 

しかし、トリマーさんのほとんどが自分たちが使用している止血剤の仕組みについて知らないかなと思って、今回はよく私たちが使用している止血剤(クイックストップ)の紹介と、その仕組みについて解説していこうと思います(*^-^*)

 

1.トリミングにおける止血剤の役割

主にトリマーが止血剤を使用する時は

爪を切りすぎて出血してしまった場合

に使用することが多いです。

 

では実際に爪を切りすぎてしまった時にどの様に処置をしているのか説明していきますね。

 

ペットの爪の構造

ワンちゃんや、猫ちゃんの爪の形は楕円の円柱状になっており、先端が尖っているのが特徴です。

 

爪の構造

 

爪の中には神経や血管が入っているので、ある程度の長さを残してカットしないと血管ごと切ってしまい大惨事になってしまうこともあります。

 

基本的に爪切りは経験を重ねることで、ある程度爪を残す長さが分かってくるのでスムーズにカットすることが出来ます。

しかし、

●経験が浅いトリマーさん

●爪の形が変形している場合

●カット中に動いてしまう場合

等の理由から想定よりも深く切ってしまい出血することがあります。

 

傷が浅ければ基本的にすぐに出血は治まるのですが、深く切りすぎてしまうと止血剤を使用しないとなかなか止まることはありません。

 

例え出血が治まったとしても、ちゃんと止血の処置をしないと歩いた際の衝撃や、遊んだり、はしゃいだりした際に再度出血が起こる可能性があるので、飼い主さんがビックリしないためにも止血剤の使用はとても重要です!

 

2.止血の手順

もし爪切りをしていて、想定よりも深く切ってしまった場合の処置について説明しますね(*^-^*)

 

まず爪切り前に準備しておくものですが、

●コットン or ティッシュ
●止血剤(クイックストップ)

の二つを用意してから爪切りを行いましょう。

 

では、実際に出血してしまった場合ですが、

(1)慌てないで落ち着いて対応する

(2)コットン(ティッシュ)で血をふき取る

(3)止血剤をつけて傷口を押さえる

という順番で対応します。

 

(1)慌てないで落ち着いて対応する

実際にペットの爪を切っていて出血をすると、

アワワワ💦どうしよう(´;ω;`)

ってなると思いますが、慌ててパニックになってしまうと対応が遅くなってしまいます。

止血剤はとても優秀なアイテムなので、まずは冷静な気持ちを持ちましょう

 

(2)コットン(ティッシュ)で血をふき取る

止血剤はその構造上の問題で、大量に出血している所(血だまり)に使用しても出血を止めることは出来ません!

 

なるべく出血の原因となっている箇所に使用して疑似的なかさぶたを作らないといけないので、出血が多い時はその血だまりをふき取って使用しましょう。

 

(3)止血剤つけて傷口を押さえる

止血剤(クイックストップ)は黄色い粉末状の止血剤になっています。

この黄色い粉末を指に付けたら、傷口を押さえるように塗布します。

小さい傷口なら1〜3秒くらいで出血が止まり、疑似的なかさぶたが出来上がっています。

 

【注意点】

止血剤を使用してすぐにぶつけたり、濡らしたりすると再度出血するので、ちゃんと治るまで安静にしてあげましょう。

 

 

止血剤は、出血個所に塗布することで瞬間的に疑似的なかさぶたを形成して止血が出来るので、初めて使用する場合は

こんなに早く止まるの!?

と驚くと思います。

 

 

もしお家で犬・猫・ウサギ・鳥類などを飼育していて、「ペットの爪切りを自分でやってみたい!」と考えているなら止血剤も一緒に用意しておきましょう!

 

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3.止血のメカニズム

生き物の身体は、とても素晴らしい仕組みで成り立っています✨

 

それは、出血した際の自然治癒のひとつを見ても関心するくらいです!

 

では、生き物がケガをした時にどんな仕組みで治っていくのかを見てみましょう!

 

【止血されるまでの流れ】

①一時止血⇒ケガをした箇所に血小板が集まる

②二次止血⇒血小板の集まりをタンパク質が固める

という2段階で止血を行っているようです。

 

①一時止血

一言で血液といっても、様々な成分で構成されています。

 

大きく二つに分けると

●血球成分(全体の45%)
●血漿成分(全体の55%)

の二つに分けられます。

 

ケガをした時に止血をしてくれるのは、血球成分の中の血小板と呼ばれる細胞が血管の傷に集まって、穴を塞ぐことで止血を行ってくれる仕組みです。

 

血液中に1%以下しかない血小板ですが、とても重要な働きをしているのが分かりますね(*^-^*)

 

②二次止血

一時止血では、血管の穴を血小板が塞いでくれましたが、これは『仮止め』的な物なので、このままではちょっとした衝撃で再び出血してしまいます。

 

そこで、二次止血では血液中で凝固因子と呼ばれるタンパク質が、フィブリンと呼ばれる成分で血小板同士をくっつけてより強固な塊にしてくれる仕組みです。

 

みんながケガをした時に出来るかさぶたは、血小板やフィブリンによって固められた修復機能の成果というわけですね♪

 

もっと詳しく知りたい方は

↓の日本血液製剤協会さんのホームページに図と一緒に説明されているので、是非ご覧ください(^^♪

4.クイックストップの仕組み

 

怪我をした時の自然治癒の仕組みについて学んだので、次はトリマーさんが良く使用しているクイックストップ(止血剤)の仕組みについて説明しますね!

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クイックストップは自然治癒を促進する仕組みになっているので、自然治癒の仕組みについて学んだ後ならスムーズに理解できると思います(*^-^*)

 

(1)クイックストップの成分

クイックストップは以下の成分によって構成されています。

・塩基性硫酸第二鉄

・塩化アルミニウム

・塩化アンモニウム

・硫酸銅

 

この中で特に重要なのが『塩基性硫酸第二鉄』という成分です。

 

(2)塩基性硫酸第二鉄とは

塩基性硫酸第二鉄と聞いても、見慣れなさ過ぎてチンプンカンプンになりますよね(笑)

 

しかし、意外と生活に身近なところで使用されていたりします。

例えば、

●下水処理

●浄水処理

等で使用されている成分だそうです!

 

塩基性硫酸第二鉄は凝集剤という役割を持っており、水の中の微粒子を集めて固めてくれるので、水中の異物を集めて除去するという使われ方をしている成分です。

 

では、これが何故止血剤として使用されているか?というと、

 

血液の自然治癒に血小板という血球成分が、血管内の穴に集まって一時止血を行ってくれるという話をしましたが、

 

この塩基性硫酸第二鉄が血液中の血小板を凝縮してくれたり、脱水作用により傷口を小さく委縮させてくれるためです。

 

分かりやすく言うと、

『傷口の仮止めを瞬時に行ってくれる』ということですね!

 

あくまで、仮止めに過ぎないので傷口がちゃんとくっつく前に、衝撃を与えたり、水で濡らしてしまうと再度出血をしてしまいます。

 

ですので、もしトリマーさんの場合は爪切り後に濡らしたりしない様に、シャンプーの後に爪切りをすることをおススメします。

一応、私がトリミングする時の手順について解説したページを載せておくので、参考にしていただけたら嬉しいです♪

 

【Hug店長のトリミングのやり方】

Hug店長は本当にトリマーなのか?

 

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まとめ

今回はトリミングの道具の中で、『止血剤』という一つについて詳しく解説をさせていただきました(^^♪

 

慣れない道具を、良くわからないまま間違って使用してしまうと、せっかく優秀なアイテムであっても本領を発揮することが出来ないことがあるので、

●お家で爪切りをやってみたい方

●初心者トリマーさん

などの参考になったら嬉しいです♪

 

道具の正しい知識や使い方を学んで

幸せなペットライフを楽しみましょう(*^-^*)

 

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