どうも現役プロトリマー10年以上の『Hug店長』です(*^-^*)
今回はトリマーの就職活動って何をするの?という内容になります。
具体的には、履歴書の書き方、面接の受け方などをトリマーの目線で詳しく説明していきます。
これから、トリマーを目指す人、就職活動中の人、転職を考えている人のお役に立てる内容ですので、ぜひ参考にして、頑張ってみてください♪
【トリマーの就職の流れ】
①履歴書の作成
②興味のある店舗に実習のお願い
③面接
①履歴書の作成
履歴書の用意については、トリマーに限らず他の業種であっても必須事項になりますが、意外と履歴書の書き方って教わることがないですよね?
履歴書は応募したい会社に送る自己紹介になりますが、実際面接ではわずかな時間で自分という人間の良さをアピールしなくてはいけないので、面接担当の人がじっくり見ることができる履歴書はとても強力な武器になります!
今では自社で応募してくれた方々の面接を行う立場ですが、私自身も様々な会社の面接を受けたり、他の人に履歴書の書き方のアドバイスして希望の会社に合格させた経験があります。
皆さんが安心して履歴書が書けるように具体的にどの様に記入するのかを説明します(*^-^*)
1.履歴書選び
一言で履歴書といっても、内容はすべて違っています。
例えば、
●志望動機の欄が大きい・小さい
●自分の長所・短所についての欄の有無
●得意科目について(これは学生専用です)
と同じB5サイズであっても、項目内容や、項目のスペースで違いがあります!
それらの中で自分が書きやすい(アピールしやすい)履歴書を探しましょう!
一枚理想の履歴書があったら、あとはコピーして使用して全然大丈夫です!用紙がコピー用紙かどうかなんて気にされることはありませんので、内容を充実させるようにしましょう!
もしパソコンを持っているなら、パソコンで入力しても大丈夫です!
パソコンでキレイに入力された履歴書を見たら、その面接官は

この人はパソコンが使える人なんだな
と思ってくれるでしょう!
自分の字に自信がある方の場合は自筆で書いた方が有利になると思いますが、今の時代はパソコンが使えることはとても有利です。WordやExcelなどは、事務職でなくても使用するものですので、自分が得意なことや有利なことは全力でアピールしましょう!
2.学歴・職歴の書き方
ここでは、自分の学歴の紹介をします。
自分の卒業した年など分からなくなることもあると思いますが、マイナビさんのサイトに自動で計算してくれるツールがあるので、こちらを使用すると記入しやすいと思います。
学歴の記入をする時は自分が何の学科で学んだのか、学部や学科についても記入しましょう!
もし、トリミングの競技会など大会に出場した時は、そのことも学歴の欄に記入するとよいアピールになると思います。
例)○〇専門学校 愛犬学部 トリマー学科 入学
令和〇年 JKC競技会にて入賞
どこの学校を卒業したのかをただ記入するよりは、その学科に則した実績を記入することで興味や関心を持ってもらえます!
少し大袈裟に言うと、ただ学校に入って卒業するだけなら掃いて捨てる程いるので、自分がその学校でどんな実績を持っているのかをアピールできると良いですね👍
3.資格の書き方
資格の欄では、今まで取得した資格について記入します。
まずは記入欄を埋めることを優先しますが、取得した資格が書ききれない程ある時は、入社したい会社にとって役に立ちそうな資格を優先的に記入しましょう!
トリマーが役に立ちそうな資格
JKCトリミング試験(もしくはトリミングに関する資格)
⇒どのくらいトリミング技術を習得しているのかの目安になります。何かしら取得していたら必ず記載しましょう。
愛玩動物飼養管理士
⇒動物取扱業の資格を取る条件の一つなので、もっていると重宝するかもしれません。生態を扱っている店舗であればより有利に働くでしょう。
運転免許
⇒田舎の方では交通機関が発達していないので、ほぼ必須資格になる場合があります。特に送迎を行っている店舗では必須資格になるので、なるべく学生の間に取得しましょう!
パソコン検定
⇒最近ではパソコンを使用できることは重要な素質です。トリミングの受付用紙の作成や、生態販売のポップ作成など幅広く活用できます。
簿記
⇒店長などを目指すならあると有利になると思います。店長という立場になると店舗の金銭管理も仕事内容に含まれますし、独立・開業する場合であっても役に立つ資格です。
ここでは紹介しなかった資格は色々あると思いますが、面接相手に興味や関心を持ってもらえる機会になる可能性があるので、ちゃんと記載しましょう。
4.志望動機の書き方
志望動機では、どうしてそこの店舗・企業を受けたのかの理由になります。
履歴書において『志望動機』が一番大事な肝
になります!
この項目で企業がみるのは
●仕事に対するモチベーション
●会社に入って長く勤められるのかどうか
●応募者の人間性
など、会社にとって有益かどうかが見られるためです!
会社にとっては、その応募者が当社にとって有益かどうかだけが合否の結果を決める判断材料になります。
例えば志望動機があやふやで、学ぶ意識が低いとみなされたら

この子に苦労して仕事を教えても、すぐに辞めそうだな💦
と判断されたら、その時点で合格は無くなるでしょう!
会社の人間にとって新人というのは、自分の仕事時間を削って教える存在なので、せっかく教えてもすぐに辞められてしまうとモチベーションが凄く下がってしまいます。
そのために志望動機で、自分がその会社でやりたい事や、頑張れる理由、その会社じゃないといけない動機などをアピール出来たら、とても良い印象を与えるでしょう!
より良い志望動機が書けるように具体的に見てみましょう!
受ける企業・店舗の情報を集める
ホームページ
⇒企業理念、店舗の仕事内容、どんな人が働いているのかなど多くの情報があります。その企業に合った志望動機を考え、面接に備えてある程度は記憶して臨みましょう。
周りの友人、家族、先生に聞く
⇒自分が志望する企業の情報を周りに聞いてみましょう。ネットでは知ることが出来なかった情報を聞けるかもしれません。
実際に来店して利用する
⇒自分でお客さんの立場で利用することで、志望動機の理由にしたり、面接の対策としても応用できます。なるべく、その企業の特徴や長所を意識して利用しましょう。
情報を集めた後は、受ける企業・店舗の長所を取り上げつつ、その場所でないと出来ないことや学べないこと、その場所だから自分が出来ることなどを意識して記載するとよいと思います(*^-^*)
例)幼い時から犬を飼っており、今ではすっかり老犬になってしまいました。しかし、その子のお陰で命の大切さや、ペットとの生活の楽しさを実感することが出来ました。ペットを長年飼育した経験を活かして、お客様が安心してペットライフを送れる様に飼育のアドバイスをしたり、御社で飼い主さんに安心して任せてもらえるトリマーとして頑張りたいと思ってします。
例2)私はトイプードルを飼育しているのですが、ずっと御社を利用させて頂き、いつも可愛くしてくれるトリマーさんに強い憧れを抱くようになり、トリマーになる決意を致しました。御社のトリマーさんの様にお客様に喜んでもらえるトリマーになりたいと思い御社を希望いたします!
5.趣味・特技の書き方
ここでは、自分の趣味・特技について触れつつ、その趣味が仕事でどのように役に立つのかを意識して記入しましょう!
例)小学校からバスケットボールが大好きで、中学生の頃は部長を務めチームワークの大切さを学ぶことが出来ました。新たな職場でもチームワークを大切にして先輩方のお役に立てる様に頑張ります。
例2)子供の頃からフルートを習っていました。最初の頃は全然吹けなくて楽しくありませんでしたが、努力することで今ではたくさんの曲を奏でることができます。御社でも仕事をしっかりとこなせるように一つ一つの努力を心がけます。
という様に、趣味・特技で学んだことを仕事でどのように活用するのかという様に記入すると、面接官からの印象もよくなるでしょうし、面接時に興味をもって話を聞いてくれるかもしれません。
②店舗への実習のお願い
トリミングは技術の世界なので、面接だけではその人物の魅力は伝わりません。実際に職場の人と働くことで自分の魅力を伝える機会が増えるので、事前に実習を受けるほうが良いでしょう!
1.実習期間の過ごし方
お店の都合もあると思いますが、出来れば一週間は受けたほうが良いと思います。2~3日などでは仕事の流れの説明だけで終わってしまい。実際の仕事に対する姿勢をアピールすることができないためです。
では、その一週間に心がけることをアドバイスします。
●職場の雇用条件を見る
実習を受ける以前に、自分が受ける職場の雇用条件を調べることをおススメします!
条件によっては、自分が働くには向かないこともあるので、その場合はまた別な職場の雇用条件を探してみましょう。
これから実習する職場の雇用条件を理解したうえで、実習を受けるとそこの仕事の姿勢や、職場の雰囲気などを意識することで、本当に自分が働きたい場所なのかどうかも見えてくると思います。
●雑務をしっかりこなす
実習といっても未熟な技術しかない学生さんにお客様のペットを任せることは出来ないことが多いです。結果としてカルテ整理、清掃、生態のお世話、売り場の整理、品出しなどの仕事の雑務を任されることが多くなります。
しかし、これらの仕事は就職したときにも必ず携わる内容です。トリミング以外の仕事についても手を抜かず、ちゃんと達成することで職場の人からは「仕事を丁寧にする子」として認識されることでしょう。
●分からない事をちゃんと聞く
慣れない場所で仕事のことなど質問しにくいかもしれませんが、分からないまま行う仕事は自分にとっても職場にとっても悪い結果しかありません。
例1)生体にゴハンを与えたけど、幼いためにふやかさないと食べられなかった
例2)掃除をしたけど、掃除のやり方を間違っていた
例3)カルテの整理のやり方を間違えており、どこに入れたか分からなくなった
など、悪い結果だけが職場のトリマーさんに記憶されてしまいます。
逆に質問をすることで、
・仕事へのモチベーションが高い
・仕事をちゃんとこなそうとしている
・コミュニケーションをとる努力をしている
というプラスのイメージを残すことができます。
兎にも角にも、初めての職場、初めての体験ですから、
分からないことはちゃんと聞いて、職場に貢献できるように心がけると良いでしょう。
●職場の先輩と親睦を深める
仕事に貢献できると、職場の先輩方も優しく面倒を見てくれます。
その際に、会話の中でやんわりと「有給休暇って、皆さんは使用しているんですか?」とか、「残業ってどのくらいしていますか?」など面接のときに聞きにくいことを職場の先輩から聞いておくと良いでしょう。
実際に、面接のときに聞くこともよいと思いますが、あまり労務規定に目ざとい子と印象を持たれると面接でマイナスなイメージを持たれることがあるので注意が必要です。
●教わったことはその場でメモを取る
仕事で色々と教わっている時に、後でメモを書こうと思っていると職場に人から「メモを取らない子」と思われるかもしれません。なるべく、教わる時はメモを持って、書きながら教わると良い印象を残せると思います。
●職場の先輩の仕事を観察する
実際に働いている人がどのようい動いて、何を行っているのかを観察することはとても重要です。
先輩の動きを見ることで、自分が職場でどの様にすれば貢献できるのかが見えてくると思います。
例)洗濯物の取り込み、トリミング室の掃除の仕方、カルテの記入の仕方等
思い込みで仕事をするのはダメですが、先輩にこうやっていいですか?と確認を取りながら仕事に取り組むことでプラスの印象を残せるでしょう。
●手が空いたら次の仕事を探す
学生さんの中には、支持をされるまで待っている子がいます。職場では、いろんな人が実習生に指示を出すので、実際に実習に来ている子が仕事中なのか、手が空いているのか分からないことがあります。
与えられた仕事をこなした後は、結果報告と次の「仕事はありますか?」と仕事への熱意をアピールしましょう!
実習を行ったうえで、やっぱりここに就職したい!
となったら、職場の方(出来れば店長)に就職したい旨と、履歴書を渡しておきましょう。
職場の方で興味を持ってくれていたら、面接の日程の相談へと繋がると思いますので、内定獲得までもう少しです!
③面接
①履歴書の記入
②企業実習
とここまで来たら、後は面接あるのみですね。
では、面接で気を付けることについて説明します。
1.聞かれそうなことは、予め準備する
その場で質問に答えることは、その本番の空気とメンタルの面で遥かに難易度が上がります。
予め答えを用意しておくことで、よいスムーズに返答することができるでしょう!
●どのような手段で出勤するのか?
⇒家族に送られて、自家用車、バス、電車など
●何で当店を希望したのか?
⇒そのお店の特徴を答えつつ、自分の仕事の熱意や出来ることを答えましょう。
●何でトリマーになったのか?
⇒本人の仕事のモチベーションを計る質問です。トリマーとしてやりたい事、目指した理由、これからどうなりたいのか答えると良いでしょう。
●自分が職場で貢献出来ること。
⇒自分が今まで頑張ってきたことと絡めつつ、新たな職場でどう仕事をしたいか答えましょう。
●自分の長所・短所
⇒長所を答えるときは、とにかく素直に自分をほめるつもりで答えましょう。短所については、軽く触れつつ長所へと変換するようにします。
例)自分の長所は、一人で努力することが出来ることです!アルバイト先でも先輩に教えてもらったことはメモを見ながら現場で活用できるようにイメージトレーニングを行ったり、部活動でも自宅で自主練習をこなしてきました。短所は、せっかちなところです。つい沢山の仕事を一遍に終わらせようとしてしまうことがあるので、今では一つ一つの仕事をちゃんと行える様に心がけています。
などと答えると、まるで長所を二回答えているように見えますよね?
この様に、
長所は実際に頑張っていることや・得意なこと
短所は、軽く触れつつも長所に転換する
という答え方を準備しておきましょう。
●自分の趣味・特技
⇒履歴書に書いていれば、内容に則した返答を行いましょう。
2.身だしなみはキレイに
面接のときは特に好印象を与えるように服装やしぐさに気を付けましょう!
●企業側から私服で来るように指定がある場合
⇒私服指定=どんな格好でも良い訳ではありません。なるべくキレイにまとまっている服装が良いでしょう。面接官は服装からその人柄を判断するために私服指定をすることもありますので、『真面目さ』や『清楚』なイメージを与えられる服装を意識しましょう。
●服装の指定がない場合
⇒指定がないときはスーツで大丈夫です。周りが私服で来ていたとしても、まじめな印象が出ますし、マイナスなイメージが付くことはないでしょう。
スーツの時はネクタイや、時計、靴などが汚れていたり、シワシワにならない様に気を付けて準備しましょう。
●ペンケースと印鑑は持参する
⇒場合によってはその場で雇用条件の説明と、雇用契約をする場合があります。
事前に調べていた内容と違いがないか確認して、問題がなければ署名して良いと思います。
署名前に質問があれば聞いておいて、ちゃんと問題がないか自分で確認を行いましょう。
以上が、トリマーとしても就職活動の詳細になります。
今就職活動中の方や、これから就職活動する場合の参考になると思いますので、ぜひこれらの準備を整えて余裕ある就職活動を行いましょう(*^-^*)
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