ペットフード選びは重要なのか?

お店の商品棚の例
ペットフードを買おうと思って売り場に行くと所狭しと、フードが並んでいて

一体どれを買ったらいいの?
ってなったり

売り場にあれほどフードがあっても、どれも似たようなもんでしょ?
って思っている方もいますよね?
昔の私がそうでした(笑)
実際ペットフードって勉強することが難しくて専門学校に通っていても、授業でしっかり学ぶということは少ないと思います。
せいぜい「レギュラーフード」と「プレミアムフード」っていうランクがあるんだよー!
と習うことはあるかもしれませんが、具体的にどのような違いがあるのかについては授業で習うことは少ないでしょう💦
じゃあ実際、プロとしてフードを取り扱っている立場から見てペットフードってそんなに違いがあるの?と聞かれたら

全然違いますよ!
本当にフード選びは超重要です!!
って答えます。
実際に私自身が幼少期から犬と生活をしている中で、様々なフードを与えてきた経験があります。
こうして皆さんにペットの知識を披露できるのは専門学校や、現場で様々な勉強をしてきた成果ですが、私が子供の頃はそんな知識もなかったので

とりあえず安いフードで良いかな?
と思っていた時期もありました💦
しかし、ある時期にペットフードの質を良いものに変えた時に、白髪まみれだった老犬が目に見えて元気になったり、白髪が減って本来の毛色に戻ったりと、劇的に変化したのを目の当たりにしてからペットフードの大切さを実感するようになりました!
身体を構成しているのは、食べ物から得られた栄養(主にアミノ酸)で成り立っているので、
摂取する食べ物が
- 劣化(酸化)した素材で作られたフード
- 栄養がスカスカなフード
などを与えてしまっていたら、身体の色んなところに影響が出てしまうのは当然ですよね?
今回はペットフードってどんな違いがあるの?という疑問に答える内容になっていますので、
『悪質なペットフード』と『良質なペットフード』の違いについて学んで今後のペットフードの選びの参考にしていただけたら嬉しいです(^^♪
1.悪質なペットフードとは?
では、『悪質なペットフード』ってどんなフードでしょうか?
私が思っている『悪質なペットフード』の条件は次の3つです。
①原材料が穀物まみれ
②使っているたんぱく質が不明瞭
③あまりにも安すぎる
これらの条件がなぜ『悪質なフード』の原因になってしまうのか一つづつ確認してみましょう!
①原材料が穀物まみれ
まず犬という生き物は肉食に近い雑食動物です。
そのため、穀物を分解する『アミラーゼ』という酵素をほとんど持っていません!
人間であれば唾液中にアミラーゼが含まれているので、咀嚼している時に米や小麦などに含まれているデンプンをブドウ糖へと分解してくれますが、
犬の場合は唾液の中にアミラーゼがほとんど含まれていないうえに、犬は咀嚼することなく丸のみにしてしまう生き物なのでデンプンがそのまま体内の消化器官へと送られてしまいます。
そのため小麦やトウモロコシの様な穀物を過剰に摂取してしまうと、デンプンが分解されないまま内臓を通ってしまうので、消化不良やアレルギー症状を起こすことがあります。
デンプンを過剰に摂取した時の具体的な症状としては、
●うんちの量が増える
●腸管が荒れて変なうんちが出る
●アレルギー症状がでる
などの症状が出ることがあります。
ではどうしてこれらの症状が起こるのかというと、デンプンは言わば食物繊維の塊になります。
多少の食物繊維であれば腸内の運動を促進したり、腸内環境を整えてくれる有益な物になりますが、過剰な食物繊維は腸内環境を傷つけてしまう可能性があります。
腸内は腸粘膜と呼ばれる粘膜が表面を覆っており、この腸粘膜があるお陰で腸内をスムーズに食べ物が移動したり、腸内が傷つかない様に守られているのですが、
過剰に食物繊維を摂取すると、腸内を通る時に腸粘膜がはがれてしまい腹痛や下痢をおこす可能性があります。
うんちの中に透明なジェル状の排泄物がある時は、腸粘膜がはがれてしまっているので整腸剤を入れてあげたりして腸内のケアをしてあげるといいですね。
【おススメの整腸剤】新ビオフェルミンS
コチラの商品は顆粒状になっているので調整がしやすく、味も甘めに仕上がっているのでスムーズに食べてくれます。
量は一緒に添付されているスプーン一杯をあげると良いと思います。
人間用になりますので飼い主様も一緒にぜひ試してみてください。
②使っているたんぱく質が不明瞭
安価なフードにありがちですが、使用しているたんぱく質が不明瞭で、どんなお肉を使用しているのか分からないことが多いです。
特に『○〇副産物』、『肉類』、『○〇ミール』などの表示があったら注意が必要です。
これらの表示は肉が入っていなかったり、肉のほかに骨・内臓・トサカなど食品として向いていない部位を使用していることがあるので、これらの表示があるペットフードは避けた方が良いでしょう!
③あまりにも安すぎる
安いと聞いて、「いったい何が悪いの?」という意見もあると思いますが、フードを作っているメーカーさんも利益のために商品を作っているので、
あまりにも安すぎるフードは使用している原料が悪質なものを使用している可能性があります。
実際にホームセンターなどで販売されているフードの中には1kgあたり¥200位のフードもありますが、
人間の小麦粉でさえ1kgで¥300位することを考えると、小麦粉よりも安い原材料で作られているのが分かりますよね?
メーカーは原材料の価格を抑えるために、劣化したたんぱく質や、本来なら食品として成立しない原料を使用している場合があるので、『安すぎるフード』には注意しましょう!
◆悪質なペットフードを与えるとどうなるの?
では、実際に悪質なペットフードを与え続けるとどうなるかについて見てみましょう!
一般的に安く販売されているペットフードは、「レギュラーフード」とも呼ばれ、安く販売するために、安価な材料でフードがつくられています。
安価なだけではなく、中には悪質な材料などを使用している場合もあり、そうした質の悪いフードを長期間与え続けると上記の様に、
アレルギーを引き起こしたり、下痢、皮膚疾患、体臭が出る、栄養失調など様々な健康被害が発生することも珍しくありません!
身体に不調をきたすと、結果として動物病院のお世話になって予定外の出費になることも起こりえますので、『良質なフード』を与える様に心がけましょう(*^-^*)
2.良質なペットフードを与えるとどうなるの?
では実際に、フードの選び方が正しかったらどんなメリットがあるのかについて見てみましょう(*^-^*)
①ペットの健康が維持できる
②動物病院にかかる頻度が減り、交通費、医療費が浮く
③フードによっては排泄の回数が減るのでお世話が楽になる
④体臭・口臭が気になりにくくなる
⑤アレルギーが出にくくなる(ストレスがかからない)
⑥ペットと一緒に過ごせる時間が楽しくなる
⑦周りに人との会話の機会が増える
など、もっと他にもメリットを感じる方も増えると思います。
身体を構成しているのは食べ物から得た栄養をもとにして細胞を作るので、良質なたんぱく質を摂取することで健康な体を構成することが出来ます。
これは人間の食事でも言えることですが、揚げ物やポテトチップスなど脂質が多い食事や、劣化したたんぱく質を摂取し続けてしまうと不健康な生活になることは想像できると思います。
ペットフードは一度購入すると、そのフードが無くなるまで与え続けることになるので、一度悪質なペットフードを購入してしまうと、無くなるまでのおよそ1カ月間ずっとそのフードで生活することになります。
食事は本来、身体を健康に維持するために摂取するものなので、せっかく買ってあげるなら、ペットが健康で喜んでくれるフードを選んであげましょう(^^♪
フードの選び方は超重要!だということが伝わったと思いますので、次は実際に販売されているフードの原材料を見ながら、『良質なペットフード』と『悪質なペットフード』を自分たちで見比べられるように学んでいきましょう!
続き⇒【ペットフードの選び方②】原材料を見る理由とは?
これから数回にわたってフードの違いや選び方の説明をするので
このブログを通じて皆さんのフードの選び方が変わったり、
私みたいにペットフードの袋を見比べている人を見かけることが増えたら
すごく嬉しいです♪(*^-^*)
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