どうも『Hug店長』です(*^-^*)
今回は実際にトリミングの専門学校では、何を学ぶのかについて説明したいと思います。
【専門学校で学ぶこと】
①トリミング道具の使い方
②技術の習得
③座学でペットの歴史を学ぶ
④資格の習得
①トリミング道具の使い方
トリミングの際は様々な道具を駆使して、ペットの美容を行います。
その道具一つ一つが専門的な技術を要するので、学校でしっかり学ぶ必要があります。
●スリッカーブラシ

スリッカーブラシは、ペットのお手入れには必須のアイテムです。
その用途は多岐にわたり、毛玉取り、もつれとり、整毛などこのブラシ一つで全て行うことが出来ます!しかし、その独特な形のため持ち方や、力加減などの技術をしっかり学ばないと使いこなすことは難しいです。
また、スリッカーブラシは「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」があり、その用途によって使い分けたりします。
私は、力加減がしやすいソフトスリッカーを一本持っているだけですが、人によっては柴犬やゴールデンレトリバーの様に、抜け毛が多い犬種にハードスリッカーを使用することがあります。
●コーム

コームは、全身のもつれ取りや整毛など普段のお手入れでも使用しますが、トリマーにとってはペットの毛をカットする際に毛を起こしたり、毛の向きを確認したりする時に使用する必須アイテムです。
●バリカン(クリッパー)

バリカンはトリミングの時間短縮には欠かせないアイテムですね。
使用方法は簡単に見えますが、キレイに仕上げるためにはバリカンを入れる方向に気を付けたり、コツがいるので学校でしっかり学びましょう!
●トリミングシザー

トリマーにとって、ハサミも必須アイテムですね!
美容で使用するハサミは、特殊な構造をしているためかなり高額になりがちです。
およそ¥10,000〜¥100,000位の幅で多種多様です。
また、一言でハサミといっても
ストレートシザー、スキバサミ、ボブバサミ、カーブシザーなど
形や使用用途に違いがあったり、
材質も、一般的なステンレス、コバルトなど様々です。
トリマーによって、こだわりがあったりするので、シザーケースに注目するのも楽しいかもしれませんね(*^-^*)
②技術の習得
道具についての勉強の後は、技術面の取得になりますね。
学校で学ぶことの意義はほとんど技術のためにあります。
実際、学校で学ぶだけでは現場で思うようにトリミングできずに、しばらくは自分を情けなく思うこともあるでしょう。
しかし、学校で学ばないことには技術を習得するための基礎が身につかないので、学校での実習はしっかりと受けることをおススメします。
●シャンプー&ブロー
ペットをキレイにするためには、ペットに合わせたシャンプー剤でしっかり洗うことが大事です。例えば、肌が弱い子に刺激の強いシャンプーを使用してしまうと肌荒れを起こしますし、逆に外飼いで汚れている子にマイルドなシャンプーを使用していては、いつまで経ってもキレイにならないことになります。
そうした、状況に合わせたシャンプーやリンスを学ぶことで、より良い仕上がりを目指すことが出来ます。
洗った後はブロー(ドライヤー)で乾かす必要がありますが、このブローも技術を必要とします。
被毛はタンパクで構成されるために熱に弱く、乾かし方が悪いと毛がボロボロになったり、縮れてしまったり、身体から臭いが出たりと仕上がりの良し悪しに直結するので、ちゃんとした方法で乾かすことが大事です。
●トリミング技術
トリミング技術は、バリカンやハサミを使用してペットをキレイにトリミングするための技術です。
トリミングの技術はキレイに形を作ることから学びますが、現場に出ると時間内にキレイに仕上げることを強いられます。
実際、専門学生の子であれば一日がかりでプードルなどを仕上げますが、現場でプロとして働くのであれば2~3時間以内に仕上げることを目標になるかと思います。
また、犬種によって人気のカット内容が違います。
トイプードル⇒テディベアカット
シュナウザー⇒シュナウザーカット
ポメラニアン⇒柴犬カット
などが例に挙げられます。
こうしたトリミングのテンプレートも学校でしっかり学ぶ必要があります。
●保定の習得
保定は動き続けるペットの動きを制限するための技術になります。
主に左手でペットの保定を行い、右手でブラシやトリミングを行うので、人間の美容師さんみたいに櫛を持ちながら毛のカットをするということはタブーになります。
何より、ペットが自由に動いてしまうと思いがけない事故やケガにつながることも十分にあるので、この保定技術は全てのトリミング業務の作業効率に関係します。
特に高齢のペットを担当するときには重宝することでしょう。
③座学でペットの歴史を学ぶ
トリマーとして就職する場合、生態販売も受け持つことがあります。
生態販売はお客様にペットの飼い方や、犬種ごとの生態について説明しなくてはいけないので、そうした基礎となる知識を学校で学ぶことができます。
●犬種ごとの原産国
柴犬⇒日本
プードル⇒フランス
アメリカンコッカースパニエル⇒アメリカ
キャバリア⇒イギリス
マルチーズ⇒マルタ島
等のように、犬種ごとに原産国が違っており、その犬種が作出されるまでも様々な歴史をもちます。こうした犬種ごとの歴史を学ぶことで、その犬種の性格傾向や、サイズ、飼い方なども一緒に学ぶことができます。
トリマーとして様々な犬種・猫種に関わることを考慮して、しっかりと学びましょう!
●JKCで認められている犬種の情報
JKC⇒ジャパン ケンネル 協会
という大きい団体がありますが、この機関では血統書というものを発行しています。
またJKCでは、トリミングの試験を行ったり、犬種ごとの理想とされるサイズ・体重・性格なども規定されています。
ブリーダーとして働くときには、こうした犬種ごとの理想の形を目指して交配することになると思いますし、トリマーとしても犬種ごとのサイズやカラーバリエーション、かかりやすい病気について知っておくと飼い主さんにアドバイスする機会が増えると思います。
飼い主さんに喜んでもらえるトリマーとして活躍するためにも、様々な知識をみにつけましょう!
④資格の習得
専門学校では、その業界で活躍するために必要な知識と資格を習得することができます。
特にちゃんと目的に合った資格は就職する際の武器として役に立ちます。
例えば、面接で学校で頑張りましたと伝えるだけよりも、頑張ってこの資格を習得しましたと伝える方が、自分の努力や頑張りを見てもらえると思いますし、中には特定の資格がないと出来ないこともありますので、なるべく就職で活用できる資格を習得しましょう!
●JKC主催のトリマー資格
日本で血統書を発行しているJKCでは、筆記と実技によるトリマーの試験を実施しています。
この資格はとても有名で、既定の時間内に一定以上のクオリティでペットのトリミングを仕上げないと合格することができないので、この資格を持っていると現場で即戦力として活躍できるトリマーとしてアピールすることができます。
更新にもお金がかかってしまうので、就職後には更新しないで資格を消失させてしまうトリマーさんも珍しくありませんが、就職ではよいアピールになりますし、転職する際も資格を更新していれば有利になると思います。
是非一度挑戦して、受けてみましょう!
●愛玩動物飼養管理士
犬・猫だけではなく、ハムスターなどの小動物の生態に関する知識も問われる試験です。合格率自体は高いですが、試験を受けるために¥30,000ほどの金額がかかってしまうこともあり、学生さんで持っていると就職で有利にみられます。
この資格は、幅広い生態の知識が求められることもあり、ホームセンターの様に様々な生き物を管理している場所や、動物取扱責任者を欲しがっているトリミングサロンではかなり良いアピールポイントになると思います。
独立・開業する場合でも役に立つので、ぜひこの資格は取得しておきましょう!
●ビジネスマナー検定
専門学校に入学しても、その業界の現実を目の当たりにして他の道に就職することも珍しくありません。
ましてやトリマーは離職率が高い職業として有名なので、無事トリマーになれたとしても何かのきっかけに転職することも多い業界です。
そうした時に備え、一般職でも役に立つ様に様々な資格をとることで天職という方法をとりやすくなります。
その一つの例として、ビジネスマナー検定は役に立つと思います。
ビジネスマンとして知っておかなくてはならない、名刺交換の仕方、お茶を皆さんに渡すときの順番やサイドテーブルの使い方、タクシーや座席の上座についてなど、実際に一般職に就いた時に仕事が出来る人間として評価される要素が詰まっています。
勿論他にも、簿記検定、販売士検定など事務職としてや、販売業として就職・転職に役に立つ資格もありますので、これらの資格を持っておくといつか役に立つかもしれません。
自分の将来設計や、もしもの時の備えとして様々な知識・経験・資格・技術を取得して、より良い人生を構築しましょう(*^-^*)
コメント