【🐶フィラリア予防接種の重要性!】~フィラリアの予防方法 メリット&デメリット~

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毎年春になると、動物病院から「フィラリア予防のお知らせ」が届く方も多いのではないでしょうか?
でも中には

うちは室内犬だから大丈夫!

もしくは

予防って本当に必要なの?

と思っている方もいるかもしれません。

 

実はフィラリア症は、犬の命を脅かす恐ろしい病気でありながら、きちんと予防することでほぼ100%防げる病気でもあるんです。

今回は、そんな「フィラリア予防接種を受ける理由」について、詳しく丁寧にご説明します。


1. フィラリアとは?──蚊が運ぶ寄生虫の正体

気温が温かくなると蚊の活動が活発になり、人間も吸血されたりと苦労することがあると思いますが、犬や猫を飼育している場合には『フィラリア』の予防が重要です!

「フィラリア」とは、犬糸状虫(いぬしじょうちゅう)という細長い寄生虫のことです。

このフィラリアは感染経路が特殊で、蚊を媒介しないと感染しない寄生虫になります。

≪フィラリアの感染経路≫

① 蚊がフィラリアに感染した動物の血を吸血する。
⇒吸血の際にフィラリアの子供(ミクロフィラリア)を取り込む

② 蚊が吸血することで蚊の体内で『ミクロフィラリア』が成長し、他の動物に感染することが可能となる

③ ミクロフィラリアに感染した蚊が、犬に吸血をすることでフィラリアが犬に感染する。

④ 感染したミクロフィラリアが犬の体内で成長し、心臓や肺の血管に寄生する。
⇒この時点で、様々な症状が現れ始める。

分かりやすくまとめると、蚊が感染した動物の血を吸い、その次に別の犬を刺すことでフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)を運び感染が起こります。

感染すると、幼虫が犬の体内で成長し、心臓や肺の血管に寄生します。
この状態が進行すると、以下のような重篤な症状が出てきます。


2. フィラリア症の症状──見過ごせないサイン

初期症状はわかりにくいですが、進行すると以下のような症状が現れます。

≪フィラリアの感染で起こる症状例≫

  • 慢性的な咳

  • 運動を嫌がる、すぐ疲れる

  • 食欲不振や体重減少

  • 腹水(お腹が膨れる)

  • 呼吸困難

  • 失神や突然死

最悪の場合、心不全を引き起こして命を落とすこともあります

しかも怖いのは、「感染から数か月〜数年経って初めて症状が現れる」ことが多いという点。
気づいたときには手遅れ、ということもあるのです。


3. 予防接種の仕組み──なぜ“予防”が重要なのか?

フィラリア予防薬は、蚊に刺されて体内に入ったフィラリアの幼虫を駆除する薬です。
成虫になる前の段階で退治してしまうことで、病気の発症を防ぎます。

予防薬の種類は大きく分けて2つあります。

 

種類 内容 特徴
月1回の内服薬(錠剤・チュアブル) 毎月与える
(目安 4月~12月)
忘れずに続ける必要あり
年1回の注射 病院で1回接種 忘れやすい人におすすめ

特に注射タイプの予防薬(持続性注射)は、1回で12か月間有効なため、忙しい飼い主さんや投薬が苦手なワンちゃんにも適しています。

3-1.錠剤タイプの特徴

フィラリア予防薬の錠剤タイプは、犬のフィラリア症を予防するための薬の一種です。錠剤を毎月1回、犬に飲ませることで、フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)の駆除効果を期待できます。
≪錠剤タイプのメリット≫
  • 低価格
    チュアブルタイプや注射に比べて、比較的低価格で済むことが多いです。

 

  • アレルギー対応
    食物アレルギーがある犬でも、錠剤は食べ物に混ぜて与えやすい場合があります。

 

  • ノミ・マダニ対策
    錠剤タイプの薬だけではノミ・マダニの予防効果がないため、別途対策が必要です。
≪錠剤タイプのデメリット≫
  • 与えにくい場合がある
    薬を嫌がる犬は、錠剤を飲ませるのが難しいことがあります。

 

  • 他の薬との併用が必要
    ノミ・マダニ対策が必要な場合は、別途薬を投与する必要があります。
錠剤などの薬を飲まないときは、「スタミノン」というオヤツと一緒に与えるのがおススメです!
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≪主な錠剤タイプのフィラリア予防薬≫
  • キウォフハート: イベルメクチンを含み、フィラリア以外の消化管内寄生虫の駆除にも効果がある。
注意点:
  • 獣医に相談し、犬の体重や体調に合った適切な薬を選びましょう。
  • 予防期間中は、毎月1回の継続的な投与が必要です。
  • 誤って過剰な量を投与しないように注意しましょう。
  • 錠剤の場合は、上手に飲み込めず陰で吐き出すことがあるので、しっかり食べたことを確認してください。

 

3-2.チュアブルの特徴

チュアブルタイプは、犬のフィラリア予防薬の代表的な剤形で薬剤に風味を加えており、嗜好性が高く、おやつ感覚で与えやすいのが特徴です。

薬を嫌がる場合に、より投与しやすいため、広く使われています。

≪チュアブルタイプフィラリア予防薬のメリット≫

 

・投与しやすい:

 錠剤に比べて、風味を加えており、おやつ感覚で与えやすい。

 

・薬が苦手な犬でも安心:

 噛んで食べられるため、錠剤が苦手な犬でも容易に投与できる。

 

・フィラリア予防に加えて、他の内部寄生虫も駆除できるものもある:
 インターセプターSチュアブルのように、フィラリアだけでなく、 回虫、鉤虫などを同時に駆除できるものがあります。
チュアブルタイプのフィラリア予防薬は、食いつきがよい一方で嗜好性を高めるために薬以外のフレーバー(チキンなど)を使用していることが多いです。
犬がアレルギーを持っている場合に皮膚や消化器系の症状が出る可能性があります。
また、薬が均等に混ざっていない場合、分割すると薬の効果が不十分になるリスクもあります。

≪チュアブルタイプのデメリット≫

  • アレルギー
    チュアブルタイプは、肉やその他の原材料を配合していることが多く、犬がその成分にアレルギーを持っている場合に、皮膚炎や消化器系の症状(吐き気、下痢など)が出る可能性があります。

  • 分割時の注意
    チュアブルタイプは、薬の成分が均等に混ざっていない場合があります。そのため、チュアブルを分割して投与すると、成分が偏ってしまい、本来の予防効果が得られないことがあります。

  • 盗み食い
    犬が好きな味付けがされているため、犬が誤ってチュアブルを食べてしまう可能性があります。特に、子供や高齢者がいる家庭では、保管場所に注意が必要です。

  • 価格
    チュアブルタイプは、錠剤タイプに比べて高価であるというデメリットもあります。

 

≪主なチュアブルタイプフィラリア予防薬≫

 

  • カルドメックチュアブル:犬のフィラリア予防と回虫、鉤虫の駆除を同時に行うことができる。
  • インターセプターSチュアブル:フィラリア、回虫、鉤虫、鞭虫、条虫を駆除できる。
  • モキシハートチュアブル:モキシデクチンを有効成分とするチュアブル錠。

 

注意点:
  • 獣医に相談し、犬の体重や体調に合った適切な薬を選びましょう。
  • 予防期間中は、毎月1回の継続的な投与が必要です。
  • 誤って過剰な量を投与しないように注意しましょう。

 

3-3.注射タイプの特徴

フィラリア予防の注射は、1回の注射で1年間効果が持続するタイプがあり、通年予防に便利です。動物病院で注射をすることができます。

 

≪フィラリア予防注射のメリット≫

  • 投与忘れがない
    1回の注射で1年間効果が持続するため、毎月の投与を忘れる心配はありません。

  • 混雑を避けて予防できる
    春の混雑を避けて、早めにフィラリア検査と予防ができます。

  • 労力を掛けずに予防が可能
    薬やチュアブルだと飲ませたつもりが、ちゃんと服用していない場合がありますが、注射の場合はそうした心配や労力がいりません。

 

≪フィラリア予防注射の注意点≫

  • 血液検査が必要
    注射の前に、フィラリアに感染していないかの血液検査が必要です。
  • 副作用
    ごくまれに、発熱、顔のむくみ、アナフィラキシーなどの副作用が起こる可能性があります。
  • 対象外の動物
    6ヶ月齢未満の子犬、成長期の犬、アレルギー体質、病気治療中の犬、妊娠中の犬などには、初回接種が推奨されない場合があります。
  • 他の予防注射との併用
    狂犬病ワクチンや混合ワクチンなど他の予防注射と同日接種はできません。

 

≪主な注射タイプフィラリア予防薬≫

  • 注射用プロハート12は、1回の注射で1年間効果が持続するフィラリア予防薬です。
  • フィラリア予防注射は、内服薬や滴下薬の代わりに、確実な通年予防を希望する飼い主さんにおすすめです。

 

フィラリア予防注射について、より詳しい情報は、動物病院の獣医師や看護師に相談してください。

 


4. なぜ予防が必要?──「うちは大丈夫」は本当に大丈夫?

トイプードル

トイプードル

飼い主さんの中には

室内飼いだから平気だよ!

蚊なんてあまりいない地域だから予防しなくていいかな。

という声もよく聞きますが、それはとても危険な考えです。

≪フィラリアを予防する理由≫

  • 蚊は網戸の隙間や玄関の開け閉めでも侵入してきます

  • 感染リスクは全国どこでもあります(都市部でも注意!)

  • たった1匹の蚊が感染源になる可能性も

  • 猫や人間に影響が出ることもある
    ⇒レアケースにはなるが、猫にフィラリアが感染した場合は命に関わる可能性が高い!

実際、予防していない犬が毎年フィラリア症にかかってしまうケースは全国的にまだ多く報告されています。


5. 予防接種のタイミングと注意点

フィラリアの予防は、基本的に蚊が発生する1か月前から、蚊がいなくなった1か月後までが目安。
地域にもよりますが、多くの場合は4月~12月が予防期間になります。

錠剤やチュアブルで予防する場合は、この期間中毎月忘れないようにしましょう。

無事薬を飲ませたらカレンダーなどに印をつけておくと翌月に投薬しやすくなるのでおススメです!

注射タイプの予防は、春先(3月〜6月)に接種するのがベストタイミング
それまでに「血液検査(フィラリアの感染有無のチェック)」を受ける必要があります。

毎月の投薬が面倒だったり、お薬を飲むのが苦手な場合は注射での予防がおススメです!

自分に合った方法を考えて、かかりつけの動物病院に相談してみましょう(^^♪


6.まとめ

フィラリアの予防接種は、屋外・屋内共に必要なので必ず毎年予防が必要です。

感染してしまうと様々な症状が現れます。

  • 慢性的な咳 ・運動を嫌がる ・すぐ疲れる ・食欲不振や体重減少

  • 腹水(お腹が膨れる) ・呼吸困難 ・失神や突然死

これらの症状が起こってしまうと、治療は大変困難になるのでフィラリアに対する予防がとても重要になります!

 

また予防方法は大きく3つあり、「錠剤」「チュアブル」「注射」それぞれメリット・デメリットがあります。

それぞれの特徴を踏まえた上で、自分たちに合う方法を考えて、かかりつけの動物病院で相談してみましょう♪

最後に──フィラリア予防は「愛犬への愛情」

大切な家族であるワンちゃんにとって、フィラリアはとても苦しい病気です。
でも、毎年きちんと予防するだけで、その苦しみを100%避けることができます。

愛犬が元気で楽しく、長く一緒にいられるように。
フィラリア予防接種は、飼い主としてできる一番の思いやりです🐾

📌 動物病院での健康診断と一緒に受けると、より安心です!
気になる方は、かかりつけの動物病院へ早めに相談してみましょう。

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