ペットの寒さ対策してますか?
大型の寒気が日本に流れてきたことで、急激に気温が下がりましたね。
寒くなると朝布団から出るのがおっくうになったり、外出するのが面倒になるばかりではなく様々な悪影響が起こります。
体温が下がることで起こる悪影響としては
●身体の代謝が落ちる
●内臓の動きが鈍くなる
●免疫力の低下
人間の場合であれば、
●暖房器具をつける
●服や外套を着こむ
●暖かい食事をとる
等の対策を容易に取ることが出来ますが、ペットの場合は中々容易に行かないことも多いでしょう。
特に屋外で飼育している場合には対応を取らないままでいると、取り返しのつかないケースになることもありますので、今回提案する方法を参考にして実践してもらえたら嬉しいです(*^-^*)
対策① 犬小屋の素材を変える
犬小屋の素材によっても断熱の効果は顕著に変わってきます。
特に大切な考え方は素材が持つ『熱の伝導率』です!
例えば、『鉄』などの金属は熱の伝導率が高い素材なので調理器具などに使用されることが多いですが、「熱の伝導率が高い=保温性が低い」ということでもあります。
そのため、外気温が氷点下の時に『熱の伝導率が高い』素材を使用してしまうと、その素材も外気温と同じように氷点下に近い温度になってしまいます。
素材によって熱の伝導率は違ってきますので、使用目的に合わせた素材選びが重要です。
これらの熱の伝導率を示す数値で表しているサイトがあったので、このサイトにあった数値を参考にいくつか素材を紹介していこうと思います。
【素材ごとの熱の伝導率】
これは数値が高いほど熱の伝導率が高いことを示しています。
この数値で言うと、もしフライパンを作るとしたら鉄(数値67)よりも、アルミニウム(数値236)の方が熱の伝導率が高いので、調理時間が短くなるということです。
逆に保温性が高い素材で家を作ろうと思ったら、鉄(数値67)よりも、木材(数値0.2)の方が保温性が高いということになります。
以上のことを踏まえたうえで、屋外で飼育する場合には『木製の犬小屋』を用意してあげると良いですね(*^-^*)
こちらの犬小屋は天井部分がアスファルトで作られているので、大変頑丈にできています。
そのため、悪天候でもしっかりとペットを守ってあげることが出来ますので安心して屋外での使用が可能です。
また衛生面でも管理がしやすく、天井を開いて掃除をすることも可能ですし、床面はすのこ上になっていて取り外しも容易なので、外して丸洗いすることも可能です。
また、屋外の犬小屋で良く使用されているプラスチックの場合は、低価格で衛生的に使用出来るというメリットはありますが、熱の伝導率が33となっており、木材(0.2)に比べると底冷えしやすい傾向にあります。
もし現在プラスチック製の犬小屋を使用している場合には、木製の小屋に変更するか、次で紹介する敷物を小屋の床面に敷いてあげるといいと思います。
対策② 断熱効果のある素材を使用する
屋外でペットを飼育している場合の寒さ対策として簡単にできる方法として『断熱効果の高い素材を床面に敷く』という方法があります。
これは、昔私自身が屋外でペットを飼育していた時にも実践していた方法ですが、簡単に実践できるうえに効果が高いのでかなりおススメの方法です!
今回ぜひ実践してほしい素材は『お風呂用のバスマット』です!
これを犬小屋の中に敷いて使用します。
犬小屋の中に敷く場合の注意事項として
【犬小屋に設置する時の条件】
①水を含まない事
②断熱効果が高いこと
③加工が容易であること
以上の3つが重要になってきます。
では、なぜこれらの条件が重要なのかについて解説していきましょう。
①水を含まない
どうして水を吸収する素材ではダメかというと
(1)素材が濡れてしまうと、逆に寒くなる
(2)濡れたままでいると雑菌が増えて不衛生になる
の二つがあげられます。
良くありがちな失敗例として
そのまま小屋に入ると中に入れている毛布(クッション)が濡れたり、汚れてしまうので結果として身体が濡れたり汚れたりすることで、より寒くなったり、不衛生な状態で過ごすことが考えられます。
犬の被毛は魔法瓶と同じように空気の層で断熱をする仕組みなので、ペットの被毛が濡れてしまったり、被毛が泥や皮脂で汚れてしまうと保温効果がなくなってしまい、外気温に直接さらされてしまうことになります。
そのため、寒い時こそペットを濡らさない様に気を付けてあげる必要があります。
もしも、犬小屋の中に毛布やクッションを入れている場合は、濡れていないかチェックをして、汚れていたり濡れている場合には取り除いたり、洗濯して乾燥したものを入れてあげましょう!
②断熱効果が高い素材
今回ご紹介したバスマットは『EVA』という素材できていますが、EVAはEthylen-Vinyl Acetate (エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)という合成樹脂のことです。
このEVAは様々なメリットを持ち合わせており
(1)安全性が高い素材
(2)断熱効果が高い
(3)加工がしやすい
(4)弾力性があり足や身体が痛くなりにくい
(5)防水性が高く濡れない
というメリットがあります。
EVAは、バスマット以外にも靴の中のソールとしても良く使用されているので、靴の保温性を高めるのにも一役買っている訳ですね。
今回ご紹介しているバスマットも断熱性が高いので、床面に敷いてあげるだけで床面からの冷え(底冷え)を防いでくれるので、断然暖かく過ごすことが出来ます。
またバスマットは水を含んで濡れることがないので、屋外でも安心して使用できるのでおススメです!
③加工が容易であること
犬小屋に入れるという使用目的の場合、小屋の中で使用できるようにサイズを合わせてカットする必要があります。
その際に木材などの様に硬い素材を用意してしまうと、専用の道具が必要だったりと手間がかかってしまいます。
その点EVAは柔らかい素材なので、カッターナイフで簡単にカットすることが出来ます。
素材をカットする時の順序としては、
【バスマットをカットする手順】
①犬小屋のサイズを計る
②バスマットにペンでラインを引く
③ペンで書いたライン上をカッターナイフでカットする
という手順で簡単にサイズを合わせることが出来ると思います。
では、それぞれについて詳しく解説していきましょう!
①犬小屋のサイズを計る
犬小屋をこれから購入する場合は、カタログ欄に床面のサイズが記載されていると思いますので、その数値を参考にカットしていいと思いますが、もしもサイズが分からない場合は自分で計測する必要があります。
サイズの計測はメジャーの使用をおススメします。
一般的な長さの定規の場合は長さが足りずに、計測のミスを引き起こしてしまってせっかく購入したバスマットを買いなおす可能性があります。
その点、メジャーであれば長さも自在に調整が出来ますし、ラインを引くときもメジャーにそってペンでラインを引くことが出来ます。
バスマットにラインを引くときは、ゼブラのマッキーがおススメです。
くっきりとラインを引けるので、カットする時に作業がしやすくなります。
犬小屋のサイズを計る時は床面のサイズを図る必要があるので、形状によってはひっくり返して底面を計測しても良いかもしれません。
自分の計測に自信が無い時は、少し大きめにカットして後で微調整しても良いと思います。
②バスマットにラインを引く
バスマットにラインを引く際は、バスマットの裏側にラインを引くことをおススメします。
今回おススメしているゼブラのマッキーでラインを引くと、くっきりとラインが引けるので大変便利なのですが、引いたラインが残ってしまうので見栄えが汚くなってしまいます。
その点裏側にラインを引いておけば、マッキーで書いたラインが下側になるので見栄えもキレイに仕上がります。
一通りラインが引き終わったら、一応確認のためにバスマットに引いたラインの縦&横のサイズを再度計って確認を取りましょう!
もし計測の間違いがあったとしても、バスマットの裏側であれば再度ラインを引き直しても見栄えをキレイに仕上げることができるのでおススメです。
③ペンで書いたライン上をカッターナイフでカットする
①と②の手順で、用意したバスマットに計測したサイズのラインが引けたと思います。
これを実際にカットする時には、以下の点に気を付けてほしいと思います。
●怪我の防止のために軍手を付ける
●引いたラインを切る時には、最初は軽く切り込みを入れる
の二点を気を付けてほしいと思います。
今回おススメしたバスマットは、軽量で柔らかい素材ではあるものの切る時には横に滑ることもあるので、軍手をしておくと怪我の予防が可能です。
また、カッターナイフで切ることは出来ますが、ゆっくりと少しずつ切ることをおススメします。
まずはバスマットに記入したライン上をカッターナイフで軽く切れ込みを入れていきます。
最初から力いっぱい切り込みを入れてしまうと、バスマットの弾力でカッターナイフがぶれてしまってラインからはみ出てしまったり、場合によっては怪我につながる恐れもあります💦
そのため、まずは軽く切り込みを一通り入れたら、その次も軽く力を加えてライン上を2回、3回と切れ込みを徐々に深くしていきます。
ある程度切り込みが深くなったら、バスマットを立ててカットしたり、もしくはバスマットの下に段ボールなどを敷いて床面を傷つけることが無いように気を付けます。
切り終わったら、実際に犬小屋の中に入れてサイズの微調整をしたら完成です。
おそらく、このバスマットを入れるだけで断然保温効果が高くなるので、屋外でも過ごしやすくなりますので、ぜひお試しください!
対策③ ペット用の暖房器具を使用する
電源が確保できない場合
まずご紹介するのは、屋外で電源の確保が出来ない場合におススメの商品です。
湯たんぽを使用するという方法は、その都度飼い主さんが手をかけてあげないといけない方法なので、あくまでも一時的にしのぐ方法として認識しておいた方がいいですが、今回の寒気のように急激に冷え込んだ場合はかなりおススメの方法です。
メリット
メリット① 場所を選ばない
コチラの湯たんぽであれば、電子レンジで加熱をして使用することができるので、屋外で電源が無い場合でも使用できます。
そのため、屋外はもちろんのこと、室内であっても電源が取れない場合など場所を選ばず使用できる優れものです。
メリット② 水にぬれても大丈夫
電源を使用していないので、水に濡れても安心して使用できます。
ただし、外側のクッションは濡れたままだと温度が下がってしまったり、不衛生になりえるので定期的な清掃は必要です。
メリット③ 電気代がほとんどかからない
電子レンジで1分半加熱するだけで4時間使用できるので、電気代が安く済みます。
ランニングコストを気にする方にはかなりおススメの商品です!
デメリット
デメリット①
弱点としては、電源を使用していないので持続時間(暖かい時間)に限界があるという点ですね。
商品紹介のページを見てみると、500Wの電子レンジで1分半の過熱で、持続時間は4時間ほどの様です。
しかし使用環境によっては、もっと短時間で熱を失ってしまう可能性があるので、あくまでも一時的な保温の道具だと思った方が良いでしょう。
デメリット② 定期的に温めてあげないといけない
コチラの商品の場合は電子レンジで加熱をして使用するという特性上、飼い主さんが定期的に手を加えてあげないといけない構造になります。
また一緒に使用するクッションも選択する必要がありますので、ペットに時間を取れないか犬さんには合わないかもしれません。
デメリット③ 温度が安定しない
電子レンジで加熱をして使用するという特性上、加熱後が一番温度が高く、その後は徐々に温度が下がってしまいます。
持続時間は4時間とカタログスペックはなっていますが、外気温の影響を受けやすいために、使用環境によっては短時間で温度が下がる可能性があります。
今回の寒気のように急激に温度が下がる場合は、気休め程度だと思った方がいいですね。
電源の確保が出来る場合
屋外であっても電源の確保が出来る場合には、こちらのペット用のホットカーペットがおススメです。
こちらはペット用のホットカーペットになります。寝床に置いてあげることでじんわりと温めてくれる優れものです。
メリット
メリット① 設置するだけで暖房効果を得られる
こちらは電源を使用するタイプなので、設置してあげればほとんど手間なしで継続的に暖房効果を得られます。
接地面はおよそ30℃くらいになる様なので、あるのとないのでは雲泥の差がありますね。
保温する時には、特に地面からの底冷えが天敵なので地面から温めてくれるカーペットはとても心強いですね!
メリット② 安定した保温を行うことができる
コチラのタイプであれば電源を使用しますので、寒い日でも安定した効果を期待できます。
コチラの商品は電源を付けたままでも使用可能ですが、タイマー機能もありますので夜間だけ使用するということも可能です。
12V 3Aと低出力なので、電気料金も1時間当たり1円くらいで使用可能です。
デメリット
デメリット① 低出力
コチラの商品はホットカーペットなので、空気を暖めるのではなく接地面のみを暖める暖房器具です。
接地面はおよそ30℃くらいになるそうですが、屋外での使用の場合はもっと温度が低くなることが考えられます。
特に冷え込む際にはバスマットの上に設置したり、湯たんぽなどの他の暖房器具と合わせて使用してあげましょう。
デメリット② 電気代がかかる
電化製品の場合は、電源が確保できていれば恒久的に効果を発揮する一方で、
電気料金がかかるというデメリットがあります。
ただし今回の商品は低出力で1時間当たり1円と低価格で使用可能です。
またタイマー機能で夜間のみの使用の場合なら
1日8時間 ⇒ 8円(1日当たり)
8円×30日 ⇒ 240円(一カ月当たり)
と家計にも優しい設計です。
実際は契約している内容や、商品の性能で変わる部分はあると思いますので、
あくまで目安として参考にしてもらえたら嬉しいです。
まとめ
今回は屋外でもペットが安心して過ごせるように、保温商品から暖房器具までを簡単にご紹介させていただきました。
犬は寒さに強いと言われがちですが、犬種や年齢、生活環境によってはかなり寒がる子も少なくありません。
実際に屋外で飼育している場合、夜にどの様に過ごしているのか観察してみるといいでしょう。
もし寒がっていたら、今回の記事がお役に立てると思いますので、ぜひ早めに対策してペットが寒がらない様にしてあげましょう(*^-^*)
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