身近なカーミングシグナルを知ろう
10年以上プロトリマーをやっている『Hug店長』です(*^-^*)
今回はカーミングシグナルの中でも、特に良く使われるしぐさについて
具体的に説明していきます。
カーミングシグナルとは、行動で相手とのコミュニケーションをとる方法ですので、
カーミングシグナルを学んでペットとのコミュニケーションを深めていきましょう。
カーミングシグナルって何だろう?
という方は、前回の
という記事を見ていただくことで、
カーミングシグナルについての基礎を学べますので
是非ごらんください(*^-^*)
①犬のあくびの意味は?
飼い主さんの中には、愛犬を叱っていたら
愛犬が目の前で「ふぁ~~~」と大あくびされたことはないでしょうか?
そうなると、まるで飼い主さんの言うことを聞いていないように感じて
『ちゃんと話聞いてるの!?』
と憤慨する方もいると思いますが、
ここで、このあくびの意味について説明しますので、
改めてペットの気持ちについて考えてみましょう。
【犬のあくびの意味】
1.相手に落ち着いてと伝える
2.ストレスを感じている
1.相手に落ち着いてと伝える
先ほど飼い主さんが怒った時に、犬があくびをするという話をしましたが、
このケースにおいて、愛犬が伝えたいことは
『ちょっと、落ち着こう💦』
という意味を込めてあくびをしているかもしれません。
これは犬同士で喧嘩になりそうだったり、相手が警戒している時に
良く使われるカーミングシグナルです。
ヴゥゥゥ!!(誰だお前!!)
ふぁ~~
(ちょっと、落ち着こうよ)
という様に使われます。
だから、飼い主さんが怒っている時や、機嫌が悪そうだったりすると
飼い主さんに対して、あくびをすることで
「ちょっと、落ち着こう」
と言っているのかもしれませんよ(*^-^*)
2.ストレスを感じている
これは人も一緒ですが、ワンちゃんもストレスを感じるとあくびをします。
動物病院やトリミングで、待合室であくびをしていたら
『不安や心配』によるストレスを感じているのかもしれません。
そんな時は、優しくなでてあげたり、抱っこして落ち着かせてあげましょう。
飼い主さんが落ち着いていることで、愛犬もリラックスすると思います。
②口を舐める
口周りを良く舐める場合は、
『なんだか落ち着かないなぁ💦』
というアピールかもしれません。
これは人間に当てはめてみると実感しやすいと思います。
例えば、これから発表会があるとか、プレゼンがある時など
凄く喉が渇いて飲み物を欲しくなりますよね?
ワンちゃんも同じで、緊張を感じると仕切りなしに舐めるようになります。
こうした行動がみられるときは、愛犬が落ち着けるように
抱きか抱えてあげたり、落ち着ける環境を作ってあげましょう。
【体調が悪い時】
風邪を引いていて熱がある時にも、こうした行動が起こることがあります。
●鼻が渇いていないか?
●体が熱くないか?
●食欲はあるか?
など総合的に見て、場合によっては動物病院に連れていきましょう。
③視線をそらす
愛犬とにらめっこをしていると、目を合わせないでそらしてしまう子が多いと思います。
この時にもちゃんと意味があり、
『あなたに敵意はありませんよ』
という意味になります。
この行動は、ワンちゃん同士で対面したときに喧嘩にならないように気が弱い子がする行動で、
相手に敵意がない、もしくは関心を持っていないことを表すカーミングシグナルです。
犬社会にとっては、目を合わせることは警戒心を持っている時や、
相手に敵意がある時に行う行動なので、
ずっと相手の目を見ることは争いが起こるきっかけになってしまいます。
そのため、喧嘩をしないようにわざと目を逸らして
あなたを見ていませんよ(敵意をもっていませんよ)
というアピールになります。
服従訓練の時には、こうした習慣を利用して
犬とにらめっこして、わざと目を逸らさせることも行います。
もし、愛犬とにらめっこをして目を逸らさなかったら
飼い主さんを同列に見ているか、
もしくは、飼い主さんが好きすぎて興味津々だから目を逸らせないのかも(笑)
今回ご紹介した三つのカーミングシグナルは
特に身近によく見られる行動について説明しました。
こうしてみてみると、犬って意外とわかりやすい行動をしているな
って思えてきますよね(^^♪
カーミングシグナルを理解すると、愛犬の心理状態を理解して
迅速な対応を取ることも可能ですので、
是非しっかり学んでいきましょう!
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