与えていけない理由を知ろう!
現役トリマー歴10年以上のHug店長です(*^-^*)
もうすぐクリスマスということで、ご家庭によってはケンタッキーやスーパーで骨付きのチキンを食べるという方もいるかと思います♪
特にフライドチキンなんかは、カラッと揚がったパリパリのチキンにスパイスがたっぷりかかっていて、とても魅惑の料理に感じますよね!
愛犬家の中には、
美味しい食べ物をペットと一緒にシェアしたい!
という飼い主さんがいらっしゃいます。
しかし、鳥の骨は様々な危険を抱えているので犬に与えることは控えておいた方が良いようです💦
今回は鳥の骨をどうして犬に与えていけないのかについて詳しく説明しますので、思いもよらない事故につながらない様に参考にしていただけたら嬉しいです(^^♪
理由① 鋭利に尖ってしまう
鳥類は空を飛ぶために、身体の軽量化という進化を辿ってきた生き物です。
特に鳥の骨は中が空洞になっているので、加熱された鳥の骨は圧力を加えると鋭利な形に割れる様に砕けます。
犬が鳥の骨を食べた際に、そうした骨の破片が内臓を傷つけたり、塞いでしまうことがあるので主な症状についてみてみましょう。
(1)食道損傷や閉塞
これは丸飲みをしてしまったり、小型犬の様に食道が細い子に起こりがちな症状です。
一般的には口で咀嚼した食べ物は、食道を通って胃へと到達する訳ですが、
●丸飲みする
●食道が細い(小型犬など)
の場合は、食道に詰まってしまい窒息するということも起こります💦
また、もし骨を噛んで飲み込んだとしても犬は人間の様に咀嚼することはしないので、鋭利に割れた鳥の骨が食道を傷つけることもあります。
【症状例】
●嘔吐
●下痢
●窒息
等を引き起こします。
特に窒息は命に関わる重大事故なので、異変に気が付いたらすぐに動物病院に連れていきましょう!
(2)腸閉塞
腸閉塞は腸内に詰まるという意味だけではなく、腸の働きを阻害した時にも起こりえる病気です。
例えば、鳥の骨を食べた時に食道や胃は無事に通り抜けたとしても腸内で鳥の骨が腸管を傷つけてしまったり、腸内で引っかかってしまった場合に腸閉塞という症状が起こります。
【症状例】
●嘔吐
●下痢(血便)
●食欲低下
●元気消失
等の症状がみられることがあります。
特に赤文字で記載した項目は命に関わることもありますので、急ぎ病院で診てもらうようにしましょう!
(3)もしも食べてしまった時には?
中には意図して与えていることもあれば、目を離したすきに食べられてしまっていたケースもあると思います。
もしも犬が鳥の骨を食べてしまった場合は、その後の状態をしっかり観察することが大切です。
食後に嘔吐や嗚咽が続くときには、すぐさま動物病院で診てもらいましょう!
中型・大型犬の場合であれば、食べた後もなんてこともなく消化して、その後も普通に過ごしてくれることも多いようですが、
室内で生活している小型犬の場合は『異物誤飲』と同じように消化器に詰まったり、傷を負ってしまうことも十分に考えられるので、フライドチキンなどの様に匂いが強い食べ物の時には廃棄の仕方にも十分に注意しましょう!
鳥の骨を廃棄する時の注意点
人間が食べる鶏料理は美味しくなるように、油や香辛料などで匂いや味が良くなるように作られています。
そのため食べ終わった鳥の骨を、飼い主さんが見ていない所で盗み食いをすることもよく見られます!!
食後に廃棄する際には
●袋に入れて匂いが出ないようにする
●蓋つきのごみ箱に入れて取り出せなくする
等の工夫が必要です!
薄い袋などに入れた場合は、犬の嗅覚を防ぐことが出来ずに破られて中身を取られてしまうこともあります。
飼い主さんが見ていない所で、万が一袋から鳥の骨を食べられてしまった場合はいつの間にか体調を悪くしてしまったり、食中毒を起こすこともあり得ますので、厚手の臭いが漏れないものを使用しましょう!
ゴミ箱に入れる時も蓋つきでロック出来るものがおススメです!
犬は食べ物のためならゴミ箱を倒してでも取りに行く子がいるので、万が一倒れても蓋が空かないようにしておきましょう。
理由② 感染症の可能性がある
鶏肉は食中毒を起こしやすい食材として有名です。
例えば、鶏肉には火が通っていたとしても骨付近は生焼けで、食中毒を起こすということも十分に考えられます💦
特に悪さをする細菌としては、
●カンピロバクター
●サルモネラ菌
の二つが有名なので、それぞれの細菌について説明していきましょう!
●カンピロバクター
カンピロバクターは主に胃腸炎を引き起こす細菌です。
【主な症状】
●下痢
●腹痛
●嘔吐
●発熱(倦怠感)
などが良く見られる症状になります。
一般的な食中毒と同じような症状ですが、潜伏期間が2~5日間あるそうなので、もしも心当たりのある症状が見られたら過去2、3日前の食事をよく思い出してみると良いかもしれませんね。
【予防方法】
十分に加熱することで死滅するので、しっかりと加熱調理を行うことが大切です!
また、感染したペットの糞尿から人間にも感染することがあるので、もしもペットが具合を悪くしたときは、その排泄物の処理の際にも二次被害を起こさない様に気を付けましょう!
ティッシュで取るだけでは、細菌が手についてしまうことがあるので、心配な場合は使い捨ての手袋を使用して排泄物の処理や排泄後の清掃をするといいと思います。
●サルモネラ菌
生の鶏肉や古くなった卵に感染していることがある細菌です。
この細菌も食中毒をよく引き起こすので注意が必要です。
【主な症状】
●下痢(粘膜状)
●嘔吐
●下痢
●発熱
と言ったように、一般的な食中毒の症状を引き起こします。潜伏期間は短く12時間~48時間くらいで症状が現れます。
【予防方法】
サルモネラ菌に関しても、良く加熱調理をするということが大切です。具体的には60℃で15分加熱するとほぼ死滅するようなので、しっかり焼いたり、煮込んだりすることが大切ですね!
この細菌も人に感染することがあるので、ペットの体調が悪い時の排泄物の処理には気を付けましょう💦
どうしても鳥の骨を与えたい場合
ここまで、鳥の骨を与えることが如何に危険かという話をしてきましたが、
中には
どうしても、ペットに鳥の骨を与えたい!
という方もいるかもしれないので、事故が起きない様に一応の給餌方法について説明をします。
①食べやすいように加工する
鳥の骨はカルシウムやコラーゲンを豊富に含むので一見健康食に思えますが、注意して与えないと思わぬ事故につながることがあるので、加工方法にも手間をかけなくてはいけません。
【加工方法】
①なるべく小さい骨を用意する
②圧力鍋で柔らかくなるまで煮込む
③食べやすい大きさにカットする
の3つの工程をすることで危険性はかなり減ると思います。
とにかく意識することは
●喉に詰まらせない
●鳥の骨が割れない様に注意する
●ペットの体格に合ったサイズにする
ということが大切です。
②どうして骨を与えたいのかを考える
本来食事というのは、身体に必要な栄養を摂取することを目的に行われます。
ですので、栄養を摂取するために危険を冒す必要はありません!
おそらく鳥の骨を与えたい人の場合求めていることは
●ペットに栄養を取らせたい
●ストレス解消を兼ねて噛ませたい
●愛犬を喜ばせたい
という考えがあると思いますので、それぞれの代替案についてお話ししたいと思います。
ペットに栄養を取らせたい
ペットに栄養を与えたいと考えているなら、他の食材で補ってみてはどうでしょうか?
例えば、コラーゲンを摂取させたいなら
【BOKBOK サメ軟骨】
サメのお肉はコンドロイチンやコラーゲンを豊富に含む食材で有名です。
高級食材の「フカヒレ」もサメを利用した食材になります。
コンドロイチンやコラーゲンは、高齢犬や関節ケアが必要な子におススメですし、アレルギーも出にくい食材なので一度試してみてはどうでしょうか?
ストレス解消を兼ねて噛ませたい
ペットに硬いものを噛ませることで、ストレスの解消をしたい場合には、
【犬用オモチャ KONG】
コングは天然ゴム100%で作られている犬用の玩具です!
中が空洞になっているので、中にお気に入りのフードやおやつを入れてあげると夢中になって遊んでくれます。
サイズS(44cm×71cm×44cm)とM(57cm×86cm×57cm)があるので、ペットのサイズに合わせた物を用意してあげましょう♪
●愛犬を喜ばせたい
もしも愛犬を喜ばせたいと思っているなら、ペット用の栄養剤はどうでしょうか?
【スタミノン 関節ケア】
スタミノンは小麦胚芽油や大豆プロテインなどを配合したサプリメントになります。
中身は硬めのはちみつの様になっており、味も甘めに仕上がっているのでご褒美としても与えることが出来ます。
また、関節ケア用(40g)ですと中にコンドロイチンが480mg配合されているので、関節のケアも一緒に行うことが出来ます!
特に粉薬を処方されている方にもおススメです!
粉薬を皿に入れたら、その上にスタミノンを垂らしてこねると錠剤の様に甘いおやつとして薬を与えることが可能です!
もちろん錠剤をスタミノンで包んで与えることもできるので、栄養の補強や、ご褒美、躾のアイテム、薬の給餌として活躍できるので一度試してみてください(*^-^*)
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